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機種情報作成という使命感 ~大漁IIという機種を通して~

takoyaki

2013年「大漁II」というパチスロが登場しました。

ホールに設置されている機種を見渡せば、液晶があって当たり前、人気コンテンツとのタイアップも当たり前というご時世。

そんな中この機種には液晶は搭載されておらず、あるのは複数の稼働役物とサウンドとLEDランプのみ。
もちろん人気コンテンツとのタイアップでもありません。

面だけみれば、時代遅れ感満載で、誰がこんな台を求めているのだろうかと思いました。
しかしながら、マイナー機種を見かけると少しだけ触ってみたいという性分の僕は、時折この大漁IIを打っていました。

最初は外面だけを見て、鼻で笑っていたのですが、自分でも驚くほどに大漁IIの魅力にのめり込んで行きました。

打つ毎に新しい発見があるのです。

役物の動き方、動くタイミング、停止音のパターン。
その全てに法則性があり、打ち方や狙う場所によって絞りこめる成立役の数が変化する作り込まれたリール制御。

成立役と発生演出で、一喜一憂出来るタイミングが物凄く豊富にあったのです。

それに気づいた時、外面だけを見て鼻で笑っていた自分が恥ずかしくなりました。

みてくれや流行りはどうあれ、メーカーがこだわりをもって作った機械。
そのこだわりに気づけた時、本当の意味でその機種の魅力を語れるのだと思います。

しかしながら「大漁II」の魅力は、ホールに訪れるファンには中々伝わりにくいものであったと感じます。

パチスロを取り巻くメディアも、販売台数の多い人気機種や、注目の新台に目が向きがちです。
いくら作り込まれた機種であっても、その魅力を広める媒体が無ければ、ファンにイチ機種の魅力が伝わる事は難しいです。

そして情報の発信のやり方によっては、機種の生命線とも言えるホールでの「稼働」にも少なからず影響してくるものです。
結果、メーカーが詰め込んだ「こだわり」がファンに伝わる前に、その生涯を終えることもあるのです。

僕自身、機種の魅力に気づいていながらも、何か行動を起こせていたわけではないです。
気がつけば検定期限を迎え、設置ホールも減り、今に至ります。

「もっと何か出来なかったのか」
「もっと上手に伝えられていたら」

ぱちんこ・パチスロを取り巻く媒体は沢山ありますが、使命感を持って仕事をしようと思いました。

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